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金沢方式とは

  金沢方式とは

金沢方式とは イラスト

情報発信や聴覚障害への正し理解を促すための相談会の実施などに取組んでいます。

「金沢方式」とは、耳が聴こえにくいお子さんのために開発された、ことばを育む方法のことです。
普通のお子さんは耳からことばを取り入れて自ら成長していきますが、難聴児は文字通り聴くことが難しいので、周囲のサポートがなければ、ことばを育むことは困難です。
そこで日常からご両親が中心となり、話し言葉に併せて文字・手話も使うことで、耳と眼の両方からことばがしっかりと入り、難聴児であっても生まれ持ったことばの花を咲かせることができるのです。
金沢方式ではこの「文字」を最も大切にしています。
金沢方式ではことばの学びは主に家庭で行うのですが、定期的に家庭外での専門家による集団・個別指導も行っています。
 

「金沢方式って何だろう?」にお答えします

Q. どんな訓練(トレーニング)をするの?
A.  訓練は、子どもが一番安心できる家庭で、親が直接子どもに言葉を教えていく
   ホームトレーニング形式です。
   実際の訓練では、家庭の中でその子一人ひとりの興味や関心に合わせて、
   遊びの中で、また遊び感覚でできるようなやり方で、工夫をしながら
   すすめていきます。
   また親のやり方次第で、日常生活そのものが言葉の刺激となります。
   
Q. おしゃべりはできるようになるの?
A.  小さいうちは、まず手話を学びます。手話を理解・表出できるようになったら、
   次に手話で覚えた言葉を文字や聴覚口話へ移行させていきます。
   これにより聴覚障害児にとって困難と言われている助詞(て、に、を、は、など)
   の使用も、健聴児並みの発達が可能になります。
   金沢方式で正しい日本語・文法を身に付けた子は、おのずと正しい読み書きを
   獲得します。
   これまでの研究から、読解力は話し言葉の力を高めることが分かっており、
   聴力に関係なく、ほとんどのお子さんが話し言葉を中心とした
   コミュニケーションをとるようになります。