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金沢方式とは

文字音声法とは

今から約40年前、金沢大学医学部耳鼻咽喉科言語外来の故鈴木重忠先生は、聴覚障害児(者)の言語力が伸びないのは情報不足によるものであり、聴覚情報に併せて視覚情報(手話や文字)を用いて情報を補うことで、健聴児並みの言語力を育むことができると考えました。
そこで視覚情報である文字と聴覚情報である音声を併せた言語療法である、文字-音声法(金沢方式)が誕生しました。
「金沢方式」とは、耳が聴こえにくい子どものために開発された、ことばを育む方法のことです。
普通のお子さんは耳からことばを取り入れて自ら成長していきますが、難聴児は文字通り聴くことが難しいので、周囲のサポートがなければ、ことばを育むことは困難です。
そこで日常からご両親が中心となり、話し言葉に併せて文字・手話も使うことで、耳と眼の両方からことばがしっかりと入り、難聴児であっても生まれ持ったことばの花を咲かせることができます。
金沢方式ではこの「文字」を最も大切にしています。
小さいうちは、まず手話を学びます。手話を理解・表出できるようになったら、次に手話で覚えた言葉を文字や話しことばへ移行させていきます。
これにより聴覚障害児にとって困難と言われている助詞(て、に、を、は、など)も習得し、健聴児並みの言語発達が可能になります。
金沢方式で正しい日本語・文法を身に付けた子は、おのずと正しい読み書きを獲得します。これまでの研究から、読解力は話し言葉の力を高めることが分かっており、聴力に関係なく、ほとんどのお子さんが話し言葉を中心としたコミュニケーションをとるようになります。