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よくある質問

Q、なぜ手話を残さないのですか?

手話を残さないのではなく、自然に手話、指文字が使用されなくなっていくのです。

子どもが、一番効率のよいコミュニケーション手段として、手話より、聴覚・口話法、文字を選択していくからです。

子どもは、周囲とコミュニケーションをしたい、という強い欲求を持っています。この欲求は、自己を表現したい、他者の表現内容を聞きたい、という人間の本質的な欲求(好奇心)によるものです。

この表現に対するつよい欲求が、もっとも汎用性の高い、また効率のよいコミュニケーション手段を見つける原動力となっています。

子どもが、「手話よりも聴覚・口話法の方が周囲に通じる」と思えば、手話から聴覚・口話法の方へ、コミュニケーション手段が移っていきます。

逆に、「聴覚・口話法より手話の方が周囲に通じる」と感じれば、逆に聴覚・口話法から手話へ、コミュニケーション手段が移っていきます。

大人が、英語が必要と思えば、さんざん苦労しながら高い授業料を払って、英会話を勉強するのと同じです。(子どもの場合は、吸収力が高い分、コミュニケーションの切替が自然にできるところが、羨ましい限りです。)

従って、周囲が日常的に手話を使う環境であると、聴覚・口話法への移行がスムーズに進まないこともありますので、「家族の中で役割を決めて、例えばお父さんには手話は通じない役をする」等の指導を行います。

もちろん、例えばお父さんは手話が通じなくても、文字でのコミュニケーションができますので、お父さんと意思疎通ができなくなる、ということはありません。

上記のように、金沢方式で育った子どもが、幼稚園、小学校と通う中で、ほとんど手話・指文字が使用されなくなっていくのは、子どもが自ら他者とのコミュニケーションに一番都合の良い方法を学び取って行くため、と考えています。

ただし、この選択が可能になるためには、日本語が理解できる能力があることが前提(人工内耳のフィッティングも含めて)となりますので、

・経験豊かな指導者、
・組織だった手法
・保護者の言語に対する正しい認識
・幼少期の集中的なトレーニング
が必要となります。
 

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