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よくある質問

Q:「九歳の壁」とは何ですか?

「九歳の壁」とは、ろう教育で一般的に使われている言葉であって、主として日本語の

・助詞(~が、~は、~に、などの言葉)
・副詞(ゆっくり、早くなどの言葉)
等の機能語の習得ができなかったため、成人になっても、日本語でのコミュニケーションのレベルが九歳(小学3、4年程度)で停滞してしまうような症状を指します。

この程度の日本語しか習得できないと、手話ができる人(手話通訳者など)がいない場合は、 健聴者とのコミュニケーションが困難になり、学業や職業や社会への適応がむずかしくなる、と言う問題が発生します。単なる聴力の問題でなく、人間全体、社会性の問題へと拡大するのです。

すなわち、聴覚障害自体は聞こえないこと(一次障害)ですが、それによる「九歳の壁」(二次障害)によって、職業上等の社会的な不利益(三次障害)が発生する、ということになります。

一方で、「九歳の壁」を乗り越えて高等教育を受け、大学を卒業したり、立派に職業生活を営んだりしてる聴覚障害者もいます。

このような聴覚障害者の多くが、幼児期に主として母親から言葉の指導を受けており、

・家中の物に名札を貼付けて、覚えさせられた。
・母親がいつも紙と鉛筆を持っていって、物の名前を書いて教えてくれた。
・山のようなカードを作ってくれて、物の名前を覚えた。
・毎日のように本を読んだ。または読まされた。
・手紙のやりとりをした。
・文章の誤りやことばの意味を手話、文字で丁寧に教えてもらった。

などの文字を主体とした日本語のトレーニングを受けています。

「九歳の壁」は、聴覚障害に伴って必ずしも必然的に発生するものではなく、幼児期、年少期の適切な日本語のトレーニングをすれば、乗り越えられるものであることが判ります。

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