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トレーニングの実際

金沢大学医学部附属病院耳鼻咽喉科言語外来での聴覚障害乳幼児の言語治療法は、ホームワ ーク方式で行っています。
2週間に1回のおかあさんに対する個別指導の際に、毎日の家庭での課題を子どもの興味に合わせて決定しています。
初期には、お母さん方に絵カードとそれに相当した文字カードを作成してもらいます。
いろいろ市販のものもありますが、子どもは親が手作りしたものを最も喜ぶようです。

手作りのカード

手作りのカードの例



課題が文章レベルにはいると、健聴児用に作成された市販の幼児のドリルや小学校1,2年生の教科書とドリルを参考にして日本語の基礎を教えています。

1年生の国語の問題

また、聴覚・読話訓練や家庭でのホームワーク内容の様子を確認する目的で、 集団訓練も毎週1回社会福祉会館で行っています。
聴力管理や補聴器の定期点検は、外来来科時にしています。
そのほか、家族向けの勉強会や合宿をNPO法人 金沢方式研究会の後援で年に2回開いています。

おかあさんたちは、毎日平均2時間程度、子どもと遊びながら言語外来の担当者から出された課題を進めています。

1、文字指導
金沢方式では、文字は仮名1文字ずつ教えるのではなく、意味のある単語を最小単位としています。詳しいステップは金沢方式(文字・音声法)マニュアル第4章をごらん下さい。
平仮名より漢字の方が、覚えやすいです。

2、聴覚訓練
残存聴力を最大限に活用するために、補聴器を装用して以下のようなステッ プで聴能訓練を行っています。いままでに、残存聴力を全く活用できなかった難聴幼児はいません。
A:音の存在に気付かせる
B:音のon-offの訓練(楽器や音楽で)
C:単語弁別
D:文章の弁別
E:発音がよく似た音節の弁別
F:リズムの弁別
G:抑揚の弁別

この他に楽器の音の弁別や拍数の弁別なども上記のステップの中におりまぜて行っています。
人工内耳装用時の場合もこれに準じて行っています。

3、読話指導
日常生活場面では、読話のみで刺激することはなく、常に聴覚と併用しながら訓練しています。語や文章のステップや種類は文字言語の場合と同じです。

4、手指法の指導
手指は日本語の語順に会わせて、単語レベルから文章レベルまで指導します。
助詞や助動詞の部分は指文字や手指法を使用しています。手話や指文字は2週 間に1回、おかあさん達に教えています。

5、発音指導
構音(発音)の仕上がりは、健聴児の場合でも5歳半頃です。私たちの施設では、就学までに発音を完成させることを目標に、就学1年ほど前から2週間に1 回個人指導を行い、家庭で毎日5分間程度おかあさんが訓練できるように課題をだしています。また、小学校までに持ち越した場合には、学期休み毎に来科してもらい構音訓練を行っていきます。

(金沢大学大学院医学研究科 教授 能登谷晶子)

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